奈良県桜井市、日本最古の神社の一つである大神神社(おおみわじんじゃ)の麓で、毎年夏に開催される「おんぱら祭」。その正式名称は「綱越神社例祭(つなこしじんじゃれいさい)」といい、古式ゆかしい神事と、夏の夜空を鮮やかに彩る奉納花火が織りなす、奈良大和路の夏の風物詩です。
おんぱら祭
🎆
2,000発
奉納花火
🚶
10分
JR三輪駅から徒歩
🚗
規制あり
周辺道路・駐車場
🏮
出店あり
参道に屋台が並ぶ
7月30日(水)
宵宮祭
16:30~
祭りの前夜祭。落ち着いた雰囲気で神事が行われます。
7月31日(木)
例祭 (本祭)
10:00~
茅の輪くぐりや神馬引きなど、中心的な神事です。
7月31日(木) 夜
奉納花火大会
19:30~
祭りのフィナーレを飾る、約2,000発の壮大な花火。
👟
歩きやすい靴
🌬️
うちわ・扇子
💧
飲み物
🦟
虫除けスプレー
💴
現金(小銭)
2024年おんぱら祭 開催概要(日程・時間・場所)
2024年のおんぱら祭の主要な行事の日程、時間、場所をまとめました。計画を立てる際の基本情報としてご活用ください。
日付 | 行事名 | 場所 | 概要 |
7月30日(水) 16:30~ | 宵宮祭(よいみやさい) | 綱越神社 | 本祭の前夜に行われる神事。過去には奉納演芸なども行われ、落ち着いた雰囲気で祭りの始まりを告げます。 |
7月31日(木) 10:00~ | 綱越神社例祭(本祭) | 綱越神社 | 神馬引きや茅の輪くぐりなど、古式にのっとった中心的な神事が行われます。 |
7月31日(木) 19:30頃~ | 奉納花火大会 | 芝運動公園周辺 | 約2,000発の花火が打ち上げられる祭りのフィナーレ。多くの観客で賑わいます。 |
【お問い合わせ先】 大神神社 社務所 電話番号: 0744-42-6633
おんぱら祭り奉納花火について


おんぱら祭奉納花火大会は、7月31日の19時30分から開始予定です。スターマインや仕掛け花火など、約2,000発の花火が三輪の夜空を彩ります。例年約3万人の観客が訪れる、奈良県内でも屈指の人気を誇る花火大会です。大神神社の大鳥居越しに見る花火は、他では味わえない幻想的な光景として知られています。

おすすめ観覧場所
メイン観覧場所:芝運動公園

花火の打ち上げ場所は芝運動公園周辺のため、この公園一帯がメインの観覧エリアとなります。
打ち上げ場所に最も近く、迫力満点の花火を楽しめます。ただし、大変な混雑が予想されるため、良い場所を確保するには早めの到着が必須です。
定番のフォトスポット:大神神社 大鳥居周辺
大神神社のシンボルである巨大な鳥居のシルエットと共に花火を眺めることができる人気のスポットです。神聖な雰囲気と花火の美しさが融合した、写真映えする光景が広がります。こちらも混雑は必至です。
花火を綺麗に撮るために三脚をもっていこう!
美しい花火を写真に残したい方はカメラの方はもちろん、スマホで撮影したい方も三脚をもっていくのがおすすめです。

長時間露光を行うため、手ブレを防ぐ三脚は必須です。GalaxyなどのAndroidではマニュアルモードでシャッタースピードを遅くすることで花火の光がきれいに映ります。(花火モードがあればそれを使いましょう)
iPhoneでもライブシャッターをオンにして撮影したのちに、編集で長時間露光を選択するとイイ感じに映ります。
2025年の屋台(露店)出店について

2025年のおんぱら祭りも例年通り屋台出店は行われると思われます。
花火の前後は特に混雑しますので、屋台に並んでいる途中に花火が始まってしまうみたいなミスをしないように注意しましょう。



【最重要】アクセスと交通規制
おんぱら祭、特に花火大会当日は大変な混雑が予想されます。スムーズに現地へ向かうために、アクセス方法と交通規制について必ず事前に確認してください。
公共交通機関でのアクセス
公共交通機関の利用を強く推奨
最寄り駅は、JR万葉まほろば線(桜井線)の「三輪駅」です。駅から大神神社や綱越神社までは、徒歩で約10分~15分です。
例年、花火大会の開催に合わせて、JR西日本による臨時列車の運行や、奈良交通による桜井駅からの臨時バスの運行が行われます。2024年の臨時便の正確なダイヤは、開催日が近づきましたらJR西日本や奈良交通の公式ウェブサイトで発表される可能性が高いです。お出かけ前に必ず最新情報をご確認ください。
2025年 交通規制の詳細
花火大会が開催される7月31日(木)の夕方から夜にかけて、会場周辺で大規模な交通規制が実施されると考えられます。
過去の規制情報に基づくと、主に花火打ち上げ場所周辺(国道169号バイパス沿いなど)、大神神社参道入口周辺(大鳥居交差点~県道三輪山線の一部)、JR三輪駅西口周辺の道路などが車両通行禁止や進入禁止の対象となります。詳細な規制区間や時間については、大神神社の公式ウェブサイトや奈良県警察のウェブサイトで交通規制マップが公開されるのが通例です。車で近づくこと自体が困難になるため、重ねて公共交通機関の利用をおすすめします。
駐車場について【車での来場は非推奨】
おんぱら祭の来場者専用の駐車場は用意されていません。
普段、大神神社の参拝者用として利用できる無料駐車場も、7月30日・31日の両日は終日閉鎖されたり、交通規制開始後の出庫ができなくなったりと、利用が大幅に制限されます。
周辺のコインパーキングも数に限りがあり、当日は早い段階で満車になることが確実です。深刻な交通渋滞に巻き込まれる可能性も極めて高いため、車でのご来場は避けるのが賢明です。公式にも公共交通機関の利用が強く呼びかけられています。
おんぱら祭での行事内容
神事の意味を知り、当日の準備を万全にすることで、お祭りはさらに思い出深いものになります。
神事に参加・見学する
せっかく訪れるなら、お祭りの神聖な部分にも触れてみましょう。
茅の輪くぐり

7月30日の宵宮祭と31日の例祭の両日、参拝者は自由に茅の輪をくぐることができます。輪をくぐる際には、「みな月の夏越しのはらえするひとは千歳の命延ぶと言うなり」という古歌を心の中で唱えながら、作法に倣って(多くは8の字を描くように3回)くぐり、無病息災を祈ります。
神馬引き(しんめひき)
31日の例祭では、神様がお乗りになる馬「神馬」が境内を三周する神事が行われます。神職が大祓詞を唱える中、神馬が駆ける古式ゆかしい光景を見ることができます。
おすすめの服装と持ち物リスト
夏の夜の祭りを快適に過ごすためには、歩きやすいスニーカーなどの靴、Tシャツや風通しの良いワンピースといった動きやすく涼しい服装が最適です。夜は冷えることもあるので、薄手の羽織るものがあると安心でしょう。また、屋外、特に緑の多い場所では虫除けスプレーが必須です。蒸し暑い中での待ち時間には、うちわや扇子、携帯扇風機があると非常に快適です。汗を拭くためのタオルやハンカチ、お賽銭や自動販売機で便利な現金(特に小銭)、写真撮影や連絡で消耗が早い携帯電話用のバッテリー、熱中症対策のための飲み物、そして花火観覧で地面に座る場合に役立つレジャーシートなども忘れずに準備しましょう。大神神社内の狭井神社で御神水をいただく場合は、空のペットボトルなどを持参すると良いでしょう。
祭りの前後に巡る、三輪のおすすめグルメ&スポット
おんぱら祭だけでなく、その舞台となる三輪の町も魅力にあふれています。ぜひ祭りの前後の時間も楽しんでみてください。
三輪名物「三輪そうめん」を味わう
三輪は、1200年以上の歴史を持つ手延べそうめん発祥の地です。大神神社の参道周辺には、こだわりのそうめんを提供するお店が数多くあります。
池利 千寿亭
老舗メーカー直営のそうめん料理専門店。定番の冷やしそうめんから、創作にゅうめん、会席料理まで楽しめます。
三輪山本
こちらも創業300年を超える老舗。モダンな店内で、上品な出汁と共にいただくそうめんは格別です。名物の「白龍」は極細ながら強いコシが特徴です。
てのべたかだや
伝統と革新をテーマにしたおしゃれな素麺専門店。定番から季節限定の創作メニューまで、新しいそうめんの魅力を発見できます。
酒の神様の麓で一献「今西酒造」
大神神社は酒造りの神様としても篤く信仰されています。その麓に現存する唯一の酒蔵が、1660年創業の「今西酒造」です。代表銘柄「三諸杉(みむろすぎ)」は、三輪山の伏流水と地元米で醸される銘酒です。参道店では日本酒や関連グッズを購入できます。現在、蔵の見学ツアーは中止されていますが、利き酒体験(要予約・醸造期除く)や店舗での買い物は可能です。
日本最古の神社「大神神社」を深く知る
お祭りの前に、ぜひ大神神社そのものをゆっくりと参拝してみてください。大神神社は、本殿を設けず、背後にそびえる三輪山そのものを御神体として直接拝むという、古代の信仰の形を今に伝える日本最古の神社です。
拝殿と三ツ鳥居
三輪山を拝むための場所。厳かな空気に満ちています。
巳の神杉(みのかみすぎ)
御祭神の化身である白蛇が棲むと伝わる御神木。根元には蛇の好物である卵とお酒がお供えされています。
狭井神社(さいじんじゃ)
病気平癒の神様として信仰される摂社。境内には万病に効くと伝わる御神水が湧き出る「薬井戸」があり、多くの人がその水を求めて訪れます。
事前準備をしておんぱら祭りを楽しもう!
奈良県桜井市で開催される「おんぱら祭」は、単なる花火大会ではありません。それは、半年間の罪穢れを祓い、夏の健康を祈るという「夏越の祓」の神聖な儀式に根差した、深い歴史と文化を持つお祭りです。
古式ゆかしい神事に触れ、神聖な空気の中で自らを清めた後、夜空を見上げれば、祭りのフィナーレを飾る壮大な花火が輝きます。それは、古来から続く人々の祈りと、現代の華やかな光が交差する、まさに特別な一夜です。
このガイドで得た情報を元に、当日の交通手段や持ち物をしっかりと計画し、マナーを守って参加することで、おんぱら祭の持つ二つの側面、すなわち「神事の厳かさ」と「夏祭りの楽しさ」の両方を心ゆくまで味わうことができるでしょう。ぜひ、この夏、奈良・三輪で忘れられない思い出を作ってみてください。
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