【春日若宮おん祭2025】日程・見どころ完全ガイド!お渡り式の行列解説&おすすめ観覧スポット

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奈良の一年を締めくくる伝統行事「春日若宮おん祭」。2025年の開催日程は12月15日(月)~18日(木)です。特にメインとなる17日(水)の時代行列「お渡り式」は必見!行列の見どころや有料桟敷席の予約情報、当日の交通規制や寒さ対策など、現地を知り尽くしたライターが分かりやすく解説します。

目次

春日若宮おん祭とは? 900年続く「生きた時代絵巻」

春日若宮おん祭は、平安時代末期の1136年、関白・藤原忠通が五穀豊穣と国民の健康を願って始めたお祭りです。以来、一度も途切れることなく続いており、2025年でなんと890回目を迎えます。

このお祭りのすごいところは、昔の芸能や衣装がそのまま現代に残っていること。国の重要無形民俗文化財にも指定されており、まさに「動く歴史の教科書」とも言える貴重な行事です。特に2025年は、大阪・関西万博でおん祭の芸能が披露されることもあり、例年以上に注目が集まっています。

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【2025年最新】開催日程とスケジュールの概要

おん祭の期間は4日間ですが、観光で訪れるならメインイベントが集中する12月17日(水)が絶対におすすめです。

📸 スクショ推奨!保存版タイムテーブル

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日程時間行事名場所内容
12/15(月)13:00〜大宿所詣JR奈良駅〜祭りの関係者がお参りする行列。
14:30〜御湯立大宿所巫女さんがお湯を振りまく儀式。
12/16(火)15:00〜田楽座宵宮詣春日大社田楽(踊り)の奉納。
16:00〜宵宮祭若宮神社翌日の本番に向けた準備の儀式。
12/17(水)0:00遷幸の儀参道【撮影不可】 深夜、神様がお旅所へ移動。
12:00お渡り式県庁前〜★最大の見どころ! 時代行列のパレード。
13:00松の下式一之鳥居昔の芸能を少しだけ披露する通過儀礼。
14:30お旅所祭お旅所夜遅くまで続く芸能の奉納フェス。
23:00還幸の儀参道【撮影不可】 神様が神社にお戻りになる儀式。
12/18(木)13:00奉納相撲お旅所南野外での相撲大会。
14:00後宴能お旅所お祭りの最後を飾る能と狂言

最大の見どころ「お渡り式」徹底解説!行列の正体を知ればもっと楽し

12月17日の正午、奈良県庁前を出発する「お渡り式」は、平安時代から江戸時代までの衣装を着た約1000人の大行列です。ただ眺めるだけでなく、「どんな人たちなのか」を知っておくと面白さが倍増します。

第1番~第3番|神様のお使いと厳かな行進

https://narashikanko.or.jp/feature/onmatsuri

日使(ひのつかい)

行列の総責任者です。黒い衣装に「藤の花」を頭に飾った姿は、かつての関白・藤原忠通をモデルにしています。馬に乗って進む姿は威厳たっぷりです。

巫女(みこ/ミカンコ)

白い着物を頭から被り、馬に乗った女性たちです。春日大社では伝統的に「ミカンコ」と呼ばれます。背負っている錦の袋には、神様に関係する大切な道具が入っていると言われています。

細男(せいのお)

白い衣装を着た6人組の男性たち。とても古い伝説に基づいた集団で、独特な舞を伝え続けています。

第4番~第六番|アクロバティックな芸能集団

https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/

猿楽(さるがく)

能(のう)のルーツとなった芸能です。現在は金春流(こんぱるりゅう)の方々が務めています。一之鳥居の下にある「松の下」を通る際、儀式的な動きを披露するのが見どころです。

田楽(でんがく)

カラフルな短冊がついた道具や、華やかな花笠が特徴のグループ。中世の日本でアイドル的な人気を博した芸能集団です。「高足(こうそく)」という一本歯の下駄のようなものに乗って跳ねる曲芸は必見!

馬長児(ばちょうのちご)

鳥の尾羽を飾った帽子をかぶった少年たちです。従者が持っている龍の作り物は色彩豊かで、とても写真映えします。

第7番~第12番|迫力の武者行列と大名行列

https://www.nara-np.co.jp/news/20221014215614.html

競馬(けいば)・流鏑馬(やぶさめ)

馬に乗った若者や子供たちの行列です。この後、実際に馬を走らせたり、的を射たりする神事が行われます。特に子供たちが真剣な眼差しで弓を持つ姿は愛らしくもあり、凛々しくもあります。

野太刀(のだち)

長さ5.5メートルもある巨大な刀が登場します!室町時代や江戸時代の武士たちが、自分の力を誇示するために作ったものです。

大名行列(だいみょうぎょうれつ)

江戸時代の参勤交代を再現した行列。「奴(やっこ)」と呼ばれる人たちの独特な歩き方や、「ヒーサ、ヒーサ」という掛け声に注目してください。

どこで見るのが正解?おすすめ観覧スポットと桟敷席情報

行列はずっと立ち見になるため、場所選びが重要です。

【有料】特等席でゆっくり見るなら「桟敷席(さじきせき)」

確実に座って見たいなら、有料の観覧席を予約しましょう。2025年の発売日は10月20日(月)です。人気ですぐに売り切れるので、カレンダーにメモしておいてください!

  • 登大路園地桟敷席 │ 県庁のすぐ前。行列が出発してすぐの場所で、広々としていて写真が撮りやすいです。
  • 松の下式桟敷席一番人気! 一之鳥居の横にあり、ここでしか見られない芸能のパフォーマンスを目の前で見ることができます。
  • お旅所前桟敷席 │ 行列が終わった後、午後から夜にかけて行われる「お旅所祭(芸能奉納)」をじっくり座って見たい人におすすめ。

【無料】一般観覧のおすすめポイント

有料席が取れなくても大丈夫。おすすめは「近鉄奈良駅前」の行基広場周辺や、「奈良県庁前」の歩道です。ただし非常に混雑するので、開始1時間前には到着しておくのがベターです。

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夜の神事「お旅所祭」とその他の見どころ

お渡り式が終わった後の14時30分頃から、春日大社の参道にある「お旅所(おたびしょ)」という場所で、神様に芸能を披露する「お旅所祭」が始まります。

ここでは、神楽(かぐら)や舞楽(ぶがく)など、日本古来の音楽やダンスが夜遅くまで行われます。特に、龍の面をつけた「蘭陵王(らんりょうおう)」という舞は迫力満点。森の中で行われる野外フェスのような、幻想的な雰囲気を楽しめます。

2025年版 交通規制・寒さ対策・トイレ事情

🚗 交通規制とアクセス

12月17日は、奈良市内のメインストリート「三条通り」や「県庁前(登大路)」で車両通行止めなどの交通規制が行われます。車での来場は絶対に避け、**公共交通機関(電車・バス)**を利用しましょう。

🥶 防寒対策は「スキーに行くつもり」で!

奈良の12月は底冷えが厳しいです。ずっと屋外で動かずに見ることになるので、以下の装備を強くおすすめします。

  • 足元 │ 厚手の靴下、靴用カイロ、底の厚いブーツ(地面からの冷気を防ぐため)。
  • アウター │ 風を通さないダウンジャケット。
  • その他 │ マフラー、手袋、帽子、貼るカイロ(お腹と背中)。

🚻 トイレとランチの穴場

  • トイレ │ 奈良公園周辺の公衆トイレは混みます。**「奈良公園バスターミナル」**のトイレは新しくて数も多く、比較的空いているのでおすすめです。
  • ランチ │ 当日のランチはどこも行列必至。少し時間をずらすか、予約可能な店を押さえましょう。
    • 天極堂 奈良本店 │ 温かい葛料理で温まりたいならここ。
    • Re tAKe(リテイク) │ 近鉄奈良駅近くの創作料理店。
    • カナカナ │ ならまちにある人気カフェ。中心部から離れるので少し落ち着けます。

まとめ:春日若宮おん祭で古都奈良の伝統に触れよう

2025年の春日若宮おん祭は、12月17日(水)がメインです。

お昼の華やかな「お渡り式」から、夜の幻想的な「お旅所祭」まで、一日を通して奈良の深い歴史と文化に浸ることができます。

防寒対策を万全にして、900年続く祈りと熱気をぜひ現地で体感してください!

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